全ての心を濡らすため。
天から垂れた銀の糸
水鏡に泪の雫
その一滴が溢れ出し
静かに心を濡らすだろう
呼び声は
美空の奥から木魂して
震えは畏れと変わるだろう
ただ在るだけの肉塊は
ここぞと命を思いおこし
全ては一つに繋がっていくことを
思い知る
手繰り寄せる慈しみは
手のひらを熱くして
あなたの髪を
頬を
撫でる
我が身を抱きしめた両腕は
世界をも少し暖めて
何ものにも変化する時象は
安息の水になって
また天に還っていく
もう一度
いや
何度でも
全ての心を濡らすために
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